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【川真珠貝広場】芝生広場に響き渡るオクラホマミキサーとセミ男 2021/7/23~24

こんにちは、えびかにです。

今回は7月終わりの連休にいつもの友達家族とのグルキャンに行ってきたのですが、そこで出会ったなんとも間の悪い男のお話です。

少し長くなりましたが、お付き合い頂ければ幸いです。

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一日目

出発

この日はここ最近では珍しい快晴の週末で、早朝から鼻歌が飛び出す程のテンションで荷物を積みこんだ私は、今回のキャンプ地である川真珠貝広場へ向かうべく、西へと車を走らせていた。

道中に大竹市のスーパーで食材を買いこみ、くねくねと曲がる一本道を15分程車を走らせて、到着したのはチェックインの時間より少し早めの10時前であった。

4連休初日ではあるが、時間が早い事もあり、まだまだ人は少なく前日からのキャンパーが数組いる程度だ。

個性的なブルーの受付で利用料金を支払い、うだるような暑さの中、予約していた25番サイトを見てみると、すぐ真後ろには人工池、目の前には子供が走り回れる開放的な芝生という最高のロケーションが広がっている。

 

友人家族は連休初日の渋滞に巻き込まれ、まだまだ時間がかかりそうとの連絡を受けたので、少しずつ設営を始める事にした。

設営

ここはオートキャンプ場ではない為、焼けつくような日差しの中、カートで5往復程度の荷物を運ばなければならない苦行からのスタートなのだが、なぜかやる気になった少年がカートを引くと言い出した。

スーパーマリオの音楽をノリノリで口ずさみながら、広場の入口にある石で出来たポールにわざとではなかろうかという程ガンガンぶつけながら進む少年。

せっかくやる気になっている少年をとがめるなどと野暮な事は出来る訳もなく、左手の袖で拭った頬をつたっていたのは汗ではなかった。

カートにはカメぶつけたり、バナナを投げつけながら進むカート絶対にぶつけてはいけない19,700円もする高級カートがある事をそろそろ教えなければならない。

 

キズの事はともかく、少しずつ成長している少年の行動に感動を覚え、その思いを思わずビールで流し込みそうになったのだが、ギリギリの所で踏みとどまった。

今じゃない。

6歳の子供に荷物を運ばせている横で親父がビールを飲んでダラダラしているのは道徳的にマズイ。

 

荷物を全て運び終わった頃には、既にヨメがタープのメインポールを立てており、後はガイロープを引っ張るだけの所まで終わっていた。

ヨメは少年がもう少し大きくなったらいつかはチャレンジしてみたいと言っている母子キャンプに備えて一人でも設営ができるように以前から練習しているのだが、150cmの小柄な身長で、5.2m×5.2mのポリコットンタープを2500mmのポールで立ち上げて、1人で張れる女性などそう滅多にお目にかかれる物ではない。

これだけ出来ればもう十分である。

あまりに暑いのでのんびりとテントやチェア等を出しているうちに、友人家族も到着。

コロナ禍により、実に一年近く会っていなかったので、久しぶりの再会だ。

 

設営のお手伝いが終わった少年は友人の子供達と一緒に、すぐ側にある人工池でアメンボとメダカ採りに興じている。

 

設営が終わった頃にはちょうど12:00を回っていたので、お昼ご飯の準備にかかったのだが、今回はコロナの事もある為に食事は別々となった。

 

昼食

昼ご飯は山口名物瓦そばとスーパーで買ったネギトロ巻き。

鉄板で焼いたカリカリの蕎麦を温かい出汁につけて食べる瓦そばは我が家のキャンプでも定番のメニューになりつつある程おいしいので、ぜひ食べて見て欲しい一品である。

 

川遊び

お昼ご飯を食べ終わってゆっくりする暇もなく、早く川へ遊びに行こうと少年に引きずられるように川へ連れて行かれた。

このキャンプ場の川は流れがとても穏やかで、深い所でも大人の胸ぐらいで透明度も高い。

川の温度は低かったが、設営で汗だくになった体にはちょうど良いくらいの冷たさで、子供たちは二度と家に帰ってくれないのではないだうかというくらいの勢いで遊んでいる。

 

虫捕り

まあ、とにかくじっとしている事はない。

ご飯の時以外はずっと走り回っているのだが、今回は友人の子供達と一緒に遊んでいる為、私は意外とのんびり出来ている。

この調子であれば、少年は20:00にはぽっくりと逝く事は間違いなく、夜はゆっくりと大人の時間を楽しめるに違いないと心の中でほくそ笑んだ。

不審な男性

そんな走り回る子供達を見ながら、タープの下を吹き抜ける風を浴びて心地よい時間を過ごしてしていると、遠くから突然見知らぬ中年男性がニヤニヤしながら近づいて来た。

こんにちは。

挨拶をするやいなや、おもむろに携帯を地面に置いた男は、何を思ったかとつぜん陽気なオクラホマミキサーの音楽を流しはじめた。

しかもその音楽に合わせて1人で踊りながら、にじり寄って来る。

おいおい、やべーのが来たよ。。

この突然現れた男は明らかに不審者に違いないが、不思議な事にまるでハーメルンの笛吹男のように、私の意思とは関係なくオクラホマミキサーのリズムに合わせて、私の体は勝手に踊りだしていたのだ。

自我を乗っ取られて踊らされている中で一つ頭に浮かんだ事があった。

ああ。。この人はもしかしたらマサノリノリさんかもしれない・・・

マサノリノリさんとは?

はてなブログ時代に知り合った、兄弟で別々のブログをやられていた広島県在住のキャンパーさん。
弟さんの方は以前にお会いした事があったのですが、お兄さんは今回初めてお会いしました。
紆余曲折を経て、ブログの方は休載され、今はyoutuberとして活躍されています。

初対面の中年男性がのそのそと踊る動画はこちら。

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弟さんとの出会いはこちら

【キャンプレポ】トップブロガーさんとキャンプ@小板まきばの里
とうとうトップブロガーさんと一緒にキャンプする日が来ました。

※この日は偶然マサノリノリさん(以後マサさん)もこのキャンプ場を予約しており、来るという事は聞いていたのですが、まさかいきなりオクラホマミキサーを踊る事になるとは夢にも思わず完全に油断していました。

 

間の悪い男

マサさんがキャンプ場に到着している事などつゆ知らず、少年にひっぱり回されていた私だが、聞けばマサさんは意を決してドキドキしながらうちのテントに一度来たとの事で、その時私達は丁度川へ遊びに行っていて、サイトはもぬけの殻だったそうだ。

勇気を振り絞った訪問は空振りに終わり、二度目の訪問でやっと私たちと会えたという塩梅だ。

なんとも間の悪い男である。

 

話したい事は山ほどあったのだが、彼はまだ設営を終えていない状態にもかかわらず来てくれていたので、夜に焚火をする約束をしてひとまずサイトへと帰って行った。

 

夕食

楽しい一日はあっという間に過ぎて、夕食は安定のBBQ。

手抜き料理にも見えるかもしれないが、暑い中で汗を流しながらするBBQこそ、

夏キャンプだわ~

と実感出来るので、許される物であれば夏キャンプは食BBQでも構わない。(ヨメは決して許さない) 

お腹がいっぱいになり、いつもの様にスーパーで、その場のテンションに任せて買い過ぎた食材をでパンパンになっているクーラーボックスの蓋をそっと閉じた。

 

花火

夕食を食べた後は、子供達が楽しみにしていた花火が始まった。

このキャンプ場では、花火は芝生広場の中にあるファイアーサークル内でするように指定されているので、サイトから少し離れた場所で子供たちは夏の風物詩を満喫。

 

間の悪い男2

私たちが花火を終えてサイトへ戻ってしばらくすると、マサさんが二人掛けのバカでかいチェアを持って奥様と仲良くやって来たので一緒に焚火を始める事になった。

聞けば、先程私たちが花火をしている時に一度訪れたそうなのだが、もぬけの殻であったサイトに肩を落とし、バカでかいチェアを持ってトボトボと帰っていったそうだ。

たった一日でこんなにもタイミングを外す事があるだろうか。

なんと間の悪い男 なんだろう。

こんなに間の悪い男に出会ったのはサマルトリアの王子以来である。

 

昼間にはしゃぎ過ぎた子供達はすぐに寝てしまったのだが、大人だけの楽しい焚火タイムはあっという間に過ぎて行き、気が付けば時計の針は23:00を差していた。

まだまだ話す事は尽きないが、周りに迷惑をかけてはいけないので、後ろ髪を引かれる思いでみんな各々のテントへと戻って行った。

セミ男

寝袋に入る前に、歯磨きをする為に炊事棟へ行くと、ちょうど歯磨きをしているマサさんに遭遇した。

すると突然

マサさん
マサさん

そういえばさっきサイトに帰ったら私のテントでセミが羽化を始めていましたよ。

と涼しい顔でとんでもない事をサラリと言い出した。

セミの羽化している所なんてあまり見られる物ではないので、もっと興奮して言って欲しい所である。

すぐさまマサさんのテントを見に行くと、タープ下に張られたソロ用テントの丁度入口の部分に、今まさに脱皮したばかりのセミがくっついている。

しかもこれ以外にもう1匹羽化が始まっている。

合計2匹のセミが一つの小さなテントの上で羽化を始めるという緊急事態にも関わらず、まるでやんちゃな親戚の子供を見るような優しい目で

???
???

これは、今日テントに入れないな~(笑)

などとのんきな事を言っている。

この人は前世はセミの親分だったか、もしくはセミ界では知らない者はいない伝説の安産祈願の御神木だったと確信した瞬間だった。

いずれにせよただ者ではない。

少年が喜んでくれるがもしれないと思い、御神木(マサさん)にそっと手を合わせて『わが家のテントにもセミが来ますように…』と拝みながら寝袋に潜り込んだ。

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二日目

二日目の朝は辺りが真っ白になる程の川霧に包まれていた。

軽くテント周りを見てみるも残念ながらセミはいない。

この時期はまだ大丈夫ですが、ここのキャンプ場は晩夏から初秋にかけて霧が凄く、朝にはタープ下の荷物はびちょびちょになるのでご注意を。

散歩

少年もすでに起きていたので、一緒に朝の散歩に行こうと誘うと、嬉しそうにかけ寄ってきた。

霧に包まれた静かな朝に、少年と二人で他愛もない親子の会話をしながら川沿いを歩く。

  

まだまだ子供だと思っていたその後ろ姿はいつの間にかたくましくなり、あっという間に成長していく少年に少し寂しさを覚えながらも、15分程の散歩を終え、テントへ戻るとヨメが朝ごはんの支度を始めていた。

朝食

朝7時から川で泳ぎたいと狂った事を言い出す少年をなだめながら、ヨメが準備している朝食の手伝いを始めた。

飯盒から炊き上がったコメの美味しそうな香りが漂ってきた所で、ホカホカの白米とサカナ。

ここに高野豆腐でもあれば、最高の朝食だ。

本日のチェックアウトは15:00となっているので午前中はゆっくり出来るのではないかと思っていたのだが、全く体力の衰えをみせない少年達は予想通り朝食を食べ終わるやいなや、川へ行こうと言い出した。

 

川へ行くのは良いのだが、結局おんぶをしたまま川を渡ったり、スーパーマリオの浮き輪でプカプカ浮いている彼を私が延々と引っ張るという強制労働がメインなので、その疲労感は想像に難くないだろう。

唯一の救いは足に鉄の玉が付いていない事である。

 

撤収作業

午前中にみっちりと労働させられた後は、最終日定番のカップラーメンでお昼ご飯。

お腹が一杯になった後にのんびりと撤収作業という名の労働を行い、車に乗って家路へついたのだが、炎天下の中の撤収中も最後まで人工池で遊んでいた少年が、疲れ果てて口を開けたまま、まぬけな顔で爆睡している姿をバックミラーで見ながらの帰宅となった。

 

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まとめ

こうして今年2回目となったキャンプは、一年ぶりの友人家族とも出会えた上に、御神木にも出会えた有意義な1泊2日となりました。

この川真珠貝広場は車の乗り入れは出来ませんが、宿泊が1,500円、デイユースが1日500円と格安です。

今回は初日と最終日もデイユースを付けましたが、全部で2,500円でほぼ丸二日遊ぶ事ができるので、ここに来る時はデイユースを付ける事をオススメしますよ~。

以上、えびかにでした。

コメント

  1. まさノリノリ より:

    どうも!オクラホマミキサーを踊る不審な間の悪い、セミの親分であり御神木の者です
    ブログ投稿お待ちしておりました
    娘と嫁さまと爆笑しながら読ませて頂きました
    確かにかなり間の悪い男でしたねわが家もとても楽しいキャンプとなりました!
    リンク貼って頂き、ありがとうございますm(_ _)m
    次回はぜひ、愚弟を含めたソログルキャン(もちろん家族を含めてでも大歓迎!)を実現出来たらなと思ってます!
    このたびはお世話になりました
    そんなコメントを玄関先で打っている私の横にセミがやって来て、やかましく鳴いています(笑)

    • えびかに えびかに より:

      仕事の忙しさもあいまって、中々記事が進まなかったのですが、なんとか仕上げる事が出来ました。次回は是非弟さんも含めていってみたいですね^^この先せみを見る度にマサさんを思い出しそうですw

  2. emi camp より:

    広島のキャンプ場ですよね。すごく気持ちよさそうなキャンプ場!羨ましいです。
    えびかにさんや、オクラホマさんみたいな愉快な人が多い広島、興味深いです!

    • えびかに えびかに より:

      広島には富士山が見えるような絶景のキャンプ場は少ないですが、山や川は沢山あります。広島に来る事があればいつでも声を掛けて下さい!
      みんなでオクラホマミキサー踊りましょう^^