こんにちは、えびかにです。
先日キャンプの大先輩である、お義父さんからまたまたニューギアを頂いてしまった。
前回の頂き物はこちら
今回頂いたのはこれだ。
私も全く知らなかったのだが、マナスルという奇人玄人向けのケロシン(灯油)ストーブらしい。
マナスル121とは?
ガス式のストーブが主流の中で今でも一部の方に根強い人気で活躍している真鍮製の灯油ストーブである。
元々は飯塚運動具製造という会社の製品だったのだが、ホープに社名を変更、同社解散後の現在は吉川製作所で製造され、販売代理店であるスター商事で販売されている。
現在はどこも品切れ状態だが一応販売はしている模様だ。
少しややこしい感じの経歴がある代物であり、もしこれが異性であれば丁寧にお断りする所なのだが、キャンプギアとなれば話は別だ。
使用時にアルコールで余熱(プレヒート)をしてから火を着けないとでないと炎上してしまうという面倒くさい事この上ない手のかかる駄々っ子、そう。まさに我が家の少年のような親近感の湧く一品だ。
外観
金属性の缶に入っており武骨で男らしいデザインである。
製品仕様
容量:0.5L
燃焼継続時間:約二時間
重量(ケース共):1.35Kg
容積(ケース共):14.5×19.5×10cm
1Lの水を沸騰させるのに要する時間:3~5分
(無風状態 気温24℃ 水温18℃の時)
セット内容
・タンク
・バーナーヘッド
・三脚
・風防
・フレームリング
・スパナ
・掃除針
・ポリビン
・ジョーゴ
組立て方
タンクの足を三か所広げる。
てっぺんのセンターキャップを取ってそこにバーナーヘッドをねじ込み、付属のレンチで締め付ける。
先程外したセンターキャップをなくさないようにポンプの先に取り付ける場所があるので忘れずに取り付ける。
ここが給油口で、このキャップには安全弁が付いており、所定の圧力以上になるとここから圧力が抜ける様になっている。
このつまみを左に回すとタンク内の圧力を逃がして、炎を弱くする事が出来る。
逆に炎を強くする場合は軽くポンピングして内圧を上げると強くなる。
火力調整はこの二つで行う。
三脚をタンクの側面の穴に三か所差し込む。
風防を取り付ける。
最後にフレームリングを取り付けて完成。
使用方法
余熱用のアルコールを準備する。薬局等で数百円で売っている。
今回は説明用に風防とフレームリングを取り外した状態で行う。
余熱用に点火カップと呼ばれるドーナツ状の皿にアルコールを半分以上注ぐ。
注いだアルコールに火を付け、バーナーヘッドを温める。
これをしっかりしないとポンピングした時にニップルから灯油が吹き出し、炎上してしまう。
皿の中のアルコールが燃え尽きる前に2~3回程度軽くポンピングをするとタンクの内部圧力が上がりニップル部分からゴォォオォ…と恐ろしい音を出しながら灯油が噴出して引火する。
風防を付けた状態がこちら。
まとめ
実はこのマナスル121というストーブはガスタイプの物に比べて火力も弱く、風に弱く、手間もかかる。
実用性としては近代的なガスストーブの方が遥かに上なのだが、やはりその古めかしい風貌と真鍮で出来たボディーが得も言われぬ美しさを放つ。
つい先日頂いた物なのだが、何十年も前からの古い友人に久しぶりに会った感じだ。若かりし頃に初めてバイクを手に入れた時の感じにも似た物がある。
文章では残念ながら音を聞かせる事は出来ないが、ガソリンランタンのゴーっという音をもう少し大きくした様な音がするのでランタンの音で興奮する特殊な性癖を持つ方には強くオススメする。
しかし、先程も言ったように色々と手間がかかるので、これは家族で行った時に使うというよりは、ソロキャンプで朝日が昇るか昇らないかの薄暗く肌寒い時間に、誰もいないキャンプ場で一人でニヤニヤと自分の世界に浸りながらコーヒーを飲むのが正解だと思う。
使い勝手の面から賛否両論のあるマナスル121だが、私も含め、恐らくこれを愛用している方が全員ここが一番気に入っているであろうポイントを最後に一言だけ言わせて貰う。
的外れであったら申し訳ない。
なんかもう、ぴかぴかでカッコイイ!
以上、えびかにでした。
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